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施設を作り替えるなら [福祉]

 画一的な個室が連なった廊下を見ると、監獄や少年院を連想するのは私だけでしようか?有る時期に建てた。老人ホームや入所施設を訪ねた際、特に其の様に感じます。そして此処に寝泊まりする利用者や家族ははどんな思いで居るだろうと。或る役所で大金かけてトイレやバスまで室内に組み込んだ個室の連なった障碍者用の施設を建設しました。然し、之は無機質で殺風景で暗く冷たい感じで評判がよく有りませんでした。人の温もりを感じる場所に相応しく無いと感じました。此の様に没個性な部屋の並びは過去の遺物です。Saport Sideだけを重視した設計です。確かに行き届いたsaportをするには働きやすい動線を持つ事も大切です。然し、住人の好みに合った個性的な玄関や部屋が良い事は云うまでも有りません。普通の民家やマンションの様な一般家庭の家屋に近い環境の部屋を作っては如何でしょうか?勿論、鍵等は普通の民家と同様に外部との接点だけです。利用者は恰も我が家に居る様な落ち着いた気分になり、本来の姿になれる事でしょう。せめてOFFにはその様な部屋でゆったりと寛ろがせてやりたいと思うのは親心でしょうか?保護者家族も其々の家屋毎に意志の疎通も容易になり、互いに協力し、助け合う形を採り易い様に思えます。牢獄や少年院の様に無機質な収容所タイプの個室連続型に比べて暖かさを感じ訪問時には家族も一緒に寛げるのでは?勿論、急病に備えた個室や重症身用の個室も必要であると思います。                                                             

引き籠りや出社や登校の拒否は家庭や職場や学校の人間関係に依るだけでは無い様です。住居の環境にも有ると聞きます。密閉型の「鍵の掛る個室」を持つ家庭の児童に多いそうです。何故でしょう?最初は家族(父母や兄弟)から簡単に逃避する場所、次に、まわりのうざったい事柄を避け、個室に籠り、出社や登校をしない。益々人間関係が上手く結べなくなり、暴力に訴える。この様な展開を助長させる役割を果たすのが鍵の掛った個室と聞きます。まして自閉傾向が強い者にとっては、外部との接触を避ける格好の場所になります。貧乏で多くの人々と係わり、雑魚寝までした時代の人間に引き籠りなど無かったのも頷ける様な気もします。其の他、温暖化に伴う地球環境の変化、特に気象上の変化。或いは、耐震構造、エコ機能等の進化、加うるに交通網やライフラインの進化に伴う利便性の向上は住居の構造も大きく変化させました。此様に近年の生活環境の変化は著しく、其れに伴い生活スタイルも10年も経たずに大きく変化しています。その都度住居も対応して行く事が望ましい事は言うまでも有りません。然し経済的になかなか許される事では有りません。                                                                     
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