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「親亡き後」障害を持つ子等の為に [先細りする支援費]

少子高齢社会を迎え、莫大な赤字国債を抱え、其の上、デフレスパイラルに苦しむ現在、税収も乏しく、年度予算のほぼ半額を更なる赤字国債に頼る状態が続いています。増え続ける社会保障費(毎年1兆2千億円増)を抑制する策も尽き果て、増税も止むなしとの結論に達した様です。

赤字国債の累計は1000兆円を超え、消費税を10%位増やした処で解消出来る額では無い事も政府は承知の筈、「新しい公共」を提唱し、NPOやコミュニテイ等国民の善意で支える福祉を社会保障政策の中心に据えようとしております。

此の国の財政は、もはや税金(公費)だけでは障害者や高齢者が生きる最低限の福祉さえ補償する事は困難な処まで来てしまいました。政府は之等にかかわる支出を大幅に削減し、財政を健全な姿にしようと努力をしている最中です。「親亡き後」の対策迄考えるゆとり等、全くありません。

然し、障害を持つ子の親にとって唯一の願いは、「親亡き後」も吾が子が安心して生涯を全う出来る社会の実現です。

此の法人の親達は年老いて自分達が動けなくなる前に、法人内に其れを作ろうと設立以来30数年懸命な努力を続けて参りました。そして、今、其の仕上げとして入所施設「豊岡光生園」園舎の改修に取り掛かろうとしている処です。

此の改修は、吾が子等が「親亡き後」も安心して生涯を送る為の最後の砦造りです。設備の近代化、個室化を始め、例え障害が重くなったとしても、重症心用設備を整えた個室で過ごせる様にと予定して居ります。

最近の判例にも有る様に、障害者の為の社会資本が未整備な為、障害者を長期間刑務所に留め置くと云った考の判事が此の国には依然残って居ます。こんな判決がまかり通る社会から早くおさらば出来る様に努力せねばなりません。

園舎の改修が済み健全な姿で法人が運営されて行けば、親達の30数年来の念願は、略、成就します。

健全な財政の運営なしに其の国の国民に未来は有りません。現在の財政状況を鑑みるに、どの政党が政権を取っても、暫くは対象者一人当たりの福祉予算は削減され続けるでしょう。同様に法人も、健全な運営無しには利用者親子の未来は保証出来ません。昨今の様に世の中が混沌としたカオスの時にあっては尚更です。私達も、設立の原点に立ち返り、暫くは過剰な設備投資を抑え「固定負債を減少させる」堅実な運営を続ける事が肝要です。何をプライオリテイに取り組むべきか?慎重に討議し、行く方を誤たぬ様に心掛けなければなりません。

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