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[人生の終焉に向けて障害を持つ子の親の願い] [生涯支援に向け]

重度障害を持つ子等が路頭に迷わず、生涯を全うする為に必要な場と支援システムを残してやりたい」と、今から30数年前に親達は社会福祉法人を立ち上げました。そして、やがて必要になると思われる設備を順次整えて参りました。
この活動を始めた頃はピカピカの1年生だった吾が子も、既に40歳を過ぎ、当時の私の年齢を超えました。一緒に活動を始めた親達の約半数は既に鬼籍に入り、残された者も殆が傘寿を超えました。寂しい事ですが、今でも毎年何人かの同志の葬儀に参列しています。まだまだ若い積りで頑張っていましたが、心身に衰えを感じ、ささやかな人生にも終りが見える頃となり、活動の限界も見えて参りました。法人の運営は、その後、此の活動の趣旨に賛同し入会して来た熱心な親達や傘下事業所の幹部職員に既に委ねました。 親達が齢を重ね、此の様な状態になった時に想いを馳せ、諸々と積みあげて来た成果を活用する時が遂にやって来てしまいました。吾が子の成年後見は自分達で立ち上げた成年後見法人「NPO法人ひかり」にお願いし、同時に自分も能力の許す限り成年後見人となる複数後見の審査を管轄裁判所に申請し認可を戴きました。何はともあれ「吾子等が温かい支援を受けながら生涯を全う出来る事」其の為に無くてはならない「社会福祉法人及びその施設」と「成年後見法人NPOひかり」が、破綻する事無く、いつまでも在り続ける事 唯、其れだけが私達の願いです。政権が代わる度に、制度も変わり、大変戸惑いましたが、漸く此処まで辿り着く事が出来ました。世間には此の様な親が大勢居る事を、政治に携わる先生方も充分ご理解の上、弱者に優しい政治を続けて戴きたく願うばかりです              

vcm_s_kf_repr_832x624.jpgユニット談話室の厨房
ベットルーム地元豊岡祭囃子の演奏


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コメント 5

楽しく生きよう

お立ち寄りいただきありがとうございます。

強きを助け以前に先生達は自分たちの私腹をたくさん肥やしているように思います。
先日の県会議員さんの一件でそのことを知りました。
by 楽しく生きよう (2014-08-07 17:03) 

森田惠子

順番で行けば親が先に亡くなるのですが、悩みは深いですね。
素晴らしい活動を長年続けてこられ、成果(結果)が出ていること、素晴らしいと思います。

by 森田惠子 (2014-08-08 10:05) 

昆野誠吾

ご訪問・nice!ありがとうございます!
子を想う親の切実な気持ちは親になってみて
はじめて知ったクチですが、社会の一員として
皆で支え合える仕組みを切望します。
by 昆野誠吾 (2014-08-10 16:10) 

Mitch

ご訪問とnice!、ありがとうございます。
弱者を切り捨てて見かけ上の経済繁栄を目指す政治はますます顕著になっているように感じています。
人の痛みを理解できない、政治を生業とする政治屋(せいじや)には期待できないとすれば、弱者同士で団結するしかないのでしょうか・・・。
by Mitch (2014-08-10 17:25) 

クッキー

身内に重度しょうがい者がいました、介護と同じく自分自身に
関係が無いと、本当の苦しみ絶望感は判りません
60歳で亡くなりました、今と違い世間は受け容れてくれません
特に田舎では難しいです。
by クッキー (2020-04-13 15:02) 

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