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「親亡き後」の生きる手立てを! [地方と国家の政策が正反対]

障害者自立支援法が見直され、支援費が「応益より応能」に変り、所得税の掛らない範囲の利用者の自己負担金は廃止されると伺っています。施行猶予期間は平成25年8月までと聞きます。我が県では本年度の予算から「経過的心身障害者小規模福祉作業所の運営」や「NPOパワ-アップ」に係わる補助金が廃止されました。或る小規模作業所では、利用者や保護者が不安に慄いて居ります。この措置で路頭に迷う障害者が出るかもしれません。一方「NPOパワ-アップ」等の補助金廃止は、漸く芽吹き始めた地域貢献の芽を摘んでしまいます。新政権の提唱する「新しい公共」に依る「自立と共生」とは完全に趣を異にする動きでもあります。

斯様に、福祉政策は支離滅裂で何処へ向かうか定かでありません。30年前同様に板子1枚下は地獄の世界に逆戻りする恐れもあります。嘗て、この荒海を乗り越える為に、障害を持つ吾が子の行く末を思い、親達が協力して作った船が薄光会です。この船を選び子を託す保護者は全て運命共同体であり、この船がセフテイネットです。利用者が安心して「親亡き後」を迎えられる「生涯支援」を確かな形にする事が私達のミッションであると思います。

 

◇三芳光陽園では「終の棲家」として移動して来る利用者の為に、医療機関の指導を仰ぎ径管装着者への介護や、介護する者にとって心身共極度に消耗するが、人生の最終章に附き添う作業「終末看取り」も試みて居ります。                                       又、法人内事業所間で「送り出す側」「受け入れ側」「保護者」の3者に依るカンファレンスで移り変えをする仕組を作りました。之を活用し、「心身及び年齢、家庭状況」等を勘案し、其々自分に合った生活環境を選択し、移り変わる事を容易にし、一定の場所で長期間我慢をして生活を続ける事態を避け、より自分に相応しい環境への移り変えが容易になり、「生活の質」向上に繫がると考えて居ります。◇光生園では近く園舎を改修する予定です。「重症心身障害」に備えた部屋も整える予定です。之等が不備ですと利用者が万一重症心障害者になった場合には、対応出来る施設を捜して移動するか、保護者が自宅に引き取り支援するしか有りません。之では「生涯支援」も絵に画いた餅です。此の度予定している改修は単に住居空間及び設備の改善だけに留まらず、全ての利用者と家族が待ち望んでいた「生涯支援体制」の総仕上げでも有ります。◇然し、薄光会の事業所だけでは、どんなに手を尽くし努力しても「親亡き後」利用者が安心して生涯を全う出来る手立てを全て整える訳には参りません。無くてはならないのが、利用者の保護者が主体になり立ち上げた法定後見人「NPOひかり」です。之等を活用する事で利用者達(吾が子等)は住居や障害の介護支援だけに留まらず、法的にも身辺監護及び財産擁護を約束され、親亡き後も恙無く生涯を送る事の出来る手立てを手に入れる事になります。


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